よくある質問の回答
家づくりについて相談したいのですが、どうしたらいいですか?
当事務所に設計にご興味をお持ちでしたら、まず お問い合わせフォーム か お電話 にてご連絡ください。相談は無料で行っています。内容を確認させていただいたき、事前相談の日程調整をいたします。
設計を始めてから工事が終わるまで、どのくらいの期間がかかりますか?
木造2階建ての住宅の場合、平均で 10ヶ月~14ヶ月 かかります。具体的な業務内容は 設計の流れ をご参照ください。
敷地が決まってから相談したほうがいいですか?
当事務所では土地のご相談から承っています。心地のいい空間は敷地の諸条件や周辺環境にも大きく左右されますので、土地探しの段階からご相談いただけたほうが、より良いご提案ができると思います。
また、不動産的価値の高い土地が必ずしも質の高い空間の家が建てられる土地とは限りませんので、そのあたりのアドバイスもできればと思います。
設計料はどれくらい必要ですか?
総工事費の7%~13%程度です。一般住宅の新築工事の場合、最低設計料は220万円とさせて頂いております。詳しくは 設計料について をご参照ください。建物の規模や構造によっても異なりますので、詳細は直接お問い合わせください。
全国どこでも対応していただけるのでしょうか?
場所は問わず全国で設計をお引き受けしております。 遠隔地の場合、設計監理料とは別途に交通費等を申し受けます。 詳細は条件により別途お見積りいたしますのでご相談ください。
建築家に設計を依頼する際のメリットは何ですか?
▷ 生活スタイルに合った自分のためだけの家を手に入れることができます
建築主の要望を満たしていくための設計です。個性的な要望に容易に対応できます。家族にあった事細かな要望に対応できるのは設計事務所の大きなメリットです。
中でも身体障害者対応として、廊下や扉などの幅員が広い家、車いす対応の段差のない家、もしくはわざと段差を付けた家など、根本的な対応が必要な方はぜひ細やかな設計に対応できる設計事務所に相談していただきたいと思います。
▷ 狭小住宅や、変形敷地など特殊な土地形状にも対応した住宅の設計ができます
敷地の状況や要望、予算など色々と与えられた条件の中で、問題を解消しいかにより良いものを考えていくのが、本来の設計です。物理的な問題や予算の関係で難しいこともあるでしょうが、様々な状況に対応し最善のプランができるよう設計を行います。
▷ 適切な監理(第三者監理)が行えます
欠陥住宅を防ぐためには、「監理」という役割が重要になってきます。監理とは、簡単に言うと設計図の通りに工事が行われているか、適切な施工方法がとられているかをチェックすることです。
ハウスメーカーや工務店のような設計施工一貫業者の場合、監理者は自分の会社の施工内容をチェックするので、故意に手抜き工事をしたり、不備を隠したりすることができてしまいます。自社の不利益を回避しようという力が働くためです。もちろんこのような業者は一部であるとは思いますが、故意でなかったとしても見落としがあるかもしれません。
また、設計施工一貫業者で家を建てる場合、素人である建主と専門家である業者のやり取りになるため、建主の立場にたって計画を進める専門家がいないことが大きな問題であると指摘されています。
しかし設計事務所で建てる家の場合、建築家が建主に代わって監理を行いますので、チェックされる側とチェックする側とをはっきりと分けることができます。また、建築家が監理に手心を加える理由もありませんので、必然的にチェックは厳しくなります。つまり、設計事務所の家は、施工者とは異なる立場で監理するので正常なチェック機能が働き、手抜き工事になりにくいことが大きなメリットといえます。
さらに、建築家は建主の立場で現場を監理するので、建主に不利な状況があれば指摘し改善を求めることができます。これは建主の利益を守るうえでとても重要な役割といえるでしょう。
これらのことは、裏を返せばそっくりそのままハウスメーカーや工務店の極めて大きなデメリットということになります。
▷ 施工に係る制約を受けず、建築主の利益を最優先にした設計が行えます
施工の手間が大きいので避けたいとか、工期が短くてすむ材料を使いたいとか、在庫を抱えてしまった商品を使い切りたいと言った施工上の都合が設計に介入しません。設計事務所の設計では市場にあるあらゆる建材から自由に選択します。純粋に建築主の希望に沿って設計を行うことができます。
ここが重要
建築家に設計を依頼する際のデメリットはありますか?
▷ 打ち合わせ回数が多く、設計に時間がかかります
建築家による設計は決まったものの中から選択するのではなく、ゼロからの完全なオーダーメイドです。建主の要望を事細かに把握し、設計に反映するためには頻繁な打合せが必要です。それにはどうしても「手間」と「時間」が必要で面倒に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、要望を把握しお互いのイメージを共有するための大切な作業です。
「手間」と「時間」がかかるということは、完成後の住まいに愛着が持てるという事でもあります。弊社のお客様は、この家づくりというプロジェクトを人生最大のイベントとして捉え、みなさん、打合せを楽しみにしていらっしゃいます。ぜひ一緒に家づくりを楽しみましょう。
▷ 趣向や感性など自分に合う設計者を探す必要があります
建主の要望を打ち合わせから読み取っていかねば正しく設計に反映できません。お互いに話がしにくかったりかみ合わないと意思の疎通ができません。設計のスキルや実績ももちろん重要ですが、建築家との相性は同じくらい重要です。そのような建築家と出会うのは簡単なことではないかもしれませんが、もし信頼できる建築家と出会えればこんなに心強いことはないでしょう。
相性を見極める第一歩として、まずは弊社までお気軽にお問い合わせください。
建築家との家づくりはどのような人に向いていますか?
オリジナリティーを求める方、自然素材など材料まで気配りをした家を造りたい方に向いています。また、余分な経費の出費を抑え用途を明確にしたお金の使い方をしたい方にも向いています。
「家は買うものではなく造るものだ」との思いをお持ちであれば、建築家との家づくりをご検討されるのがよろしいかと思います。
建築家に設計を依頼すると完成までに時間がかかりますか?
確かに、ハウスメーカーの家はずいぶん早く完成します。設計事務所が設計した家は、長く工事に時間がかかっています。
既製品を多用した家づくりをわざわざ設計事務所に依頼する方は少ないと思います。プラモデルのように組み立てるだけの家はそもそもお奨めしていないこともあります。手間のかかる工法や材料を用いた家づくりは、どうしても工期が長くなります。
設計事務所が設計する家だから時間がかかるのではなく、設計事務所を訪れるお客様が、工業製品・既製品を組み合わせただけの家ではなく、ゼロから創る手造りの家をご希望されるので時間がかかるのです。
ハウスメーカーで家を建てる際のメリットは何ですか?
▷ モデルハウスを見ることで実物に近い物を予め確認することができます
仕上げや設備機器などを実際に見れるので、建てる前にだいたいの雰囲気を確認することができます。多くのメーカーのモデルハウスが展示されている住宅展示場に行けば、容易に見比べることができます。
▷ 窓口が一つになり手間がかからない
分譲住宅では土地も併せて購入することができます。計画当初からローンなどの相談等もできますし、ハウスメーカーでは、土地の取得、設計(建築相談)から建物の完成まで一社に全て任せればよいので手間がかかりません。
▷ 限られた選択肢の中から選べば良いのであまり迷わなくて済みます
選択肢が少ないというデメリットと表裏一体ですが、提示された選択肢から選べばよいので迷う要素が少なくてすみます。
▷ 工期が短い
予め工場で製作されたパーツを現場で組み立てるだけになっているものが多く、作業自体がスピーディーです。一般的には、5~6か月ほどの工程が、およそ2~3か月で完成します。しかし一生住み続ける家が、たった3月でできてしまう無機質なプレハブ住宅であることをデメリットと捉えるお客様もいらっしゃるため、この点においてもデメリットと表裏一体といえるでしょう。
ハウスメーカーで家を建てる際のデメリットはありますか?
▷ 建主の「思い」をくみ取った家にならない。
ハウスメーカーは建主の要望を叶えることを最優先としており、故に言われた通りの図面しか描けません。その理由は簡単で、もしクレームになったときに「お客様の言われた通りの図面で建てました」と言えるためです。
しかし建主は建築のプロではないので、自分たちが何を望んでいるのか、どういう家にしたいのかを正確に言葉にできるわけではありません。その「言葉にならない思い」を汲み取り形にするのが私たち建築家です。つまり「言われた通り」の図面しか描けないハウスメーカーでは、その「思い」を反映した提案をされることはありません。
家は部屋の数や大きさで測れるような単純なものではありません。家族がそこでそのような営みをするのかが最も重要で、そのためには、その空間がどうあるべきかを考えるべきです。そこには建築家の斬新なアイデアや固定観念に捉われない柔軟な発想が求められます。
▷ 選択肢が少なく自由度が低い
フリープランと言いつつも間取りは規格の範囲内に制限されています。外観や内装に関しても選択肢がずいぶん絞られており、他の建物と似通ったものになりがちです。その結果、個性的な空間を造るのが苦手です。オプションとして標準仕様以外にも選べるようにしてありますが、オプション仕様を選択すると費用がかなり高額になります。
不特定多数の方を対象にするハウスメーカーの家は、広く大多数の方に受けいれられる家になっており、個性的な要望に対応するのが苦手です。
▷ 営業や宣伝広告費などの経費も建設費に含まれていて、予算の使途が不透明です
全国各所で定期的に建て替えられるモデルハウスなどの展示場経費やそのスタッフの人件費、そしてテレビや雑誌の広告宣伝費などのコストがかかりますので、工務店で同等の家を建てる場合と比較して価格が高くなります。
一般的にそれらの経費は見積金額の4割程度といわれており、仮に3000万円の予算で家を建てたとしても、実際に建設費に充てられるのは1800万円程度です。しかし、見積書の明細項目にはそれらの経費は計上されておらず、建築費に紛れ込ませてあります。このような不透明な明細もデメリットといえるでしょう。
▷ 工業製品・既製品が多用されます
どのお客様にもばらつきなく一定の品質のものを提供するため、大量に生産される既製品を用いての家づくりとなります。また、作業の高効率化・施工性が優先され、ビニルクロスやサイディングなどの工業製品が多用されます。規格化されたパーツ・工法・仕様を多く利用し、品質が揃えられない自然素材や手造り品は避けられてしまいます。
▷ ハウスメーカーの流行は数年で一般化し、飽きられやすい
数を売らなければならず、数が増えるにつれデザインが一般化・没個性化し、飽きられる可能性があります。かつての南欧風の土壁風に素焼き瓦調の屋根の住まいや、真っ白の空間に黒い木材を多用した和風の家などは、あっという間に流行し廃れていきました。
そもそもハウスメーカー業界の流行は、我々のような建築家のデザインを追いかけているので、一般に広く売り出される頃には陳腐化していることも少なくありませんし、表面的な部分をまねているにすぎないので軽薄な印象は免れません。
▷ 工程により担当者が何度も変わるため、建主の要望が現場に反映されないことがある
営業・設計・現場と、各工程によって担当者が変わることが多いので、営業や設計の担当者と取り交わした内容が現場に引き継がれていないといった無責任な対応に泣かされることもあります。実際、ハウスメーカーで家を建てた私の友人も営業担当者と取り交わした内容が社内で共有されておらず、痛い目を見て泣き寝入りしたという実例があります。結果、余計な出費を強いられることになりました。
このように、契約するまでは細やかな対応をしてくれていても、契約したとたんに対応が悪くなるといった話は業界内ではよく聞く話です。
家に手造り感を求めず工業製品として捉え、手間暇かけずに購入したい方に向いています。
「車やパソコンを買うように、家も造るものではなく買うものだ」とお考えであればハウスメーカーがいいでしょう。
ハウスメーカーとの家づくりはどのような人に向いていますか?
工務店とはどのような業者ですか?
大手ハウスメーカーのように独自の「商品」があり、モデルハウスを持っている工務店や、設計事務所のように1から要望を聞いて家づくりをする工務店、フランチャイズ制度に加入し規格に基づく家を提供する工務店、地元の山林から伐採された木材で「地産地消」を謳う工務店など、スタイルは様々です。
そのスタイルに応じて特徴も様々で、設計事務所のような特徴を有していたり、ハウスメーカーとしての特徴を兼ね備えていたりします。いずれにしても、設計施工を一貫して受注することを基本としています。
工務店で家を建てる際のメリットは何ですか?
▷ 地域密着で担当者の顔が見える
地域に根差して活動していますので紹介による受注も多く、その地域での評判はとても大切です。地域での良い評価の獲得のために丁寧な施工を心掛けてくれます。
また経営者は異動や転勤がありませんから、建てた後のアフターメンテナンスへの責任感も強くなります。
▷ ハウスメーカーより自由度が高い家づくりができる
フランチャイズの家では、特定の材料や工法を使わなければなりませんが、そうでなければ比較的自由に建築主の要望に基づいた家づくりができます。規格の範囲内しか対応できないハウスメーカーよりも自由度の高い家づくりができます。
▷ まれに高い施工技術を有している工務店がある
基本的には設計施工一貫で業務を行いますが、ほとんどの工務店は施工のみの依頼も受けつけています。高い設計力は期待できませんが、中には高い施工技術を有している工務店もあるため、我々建築家が施工を依頼することもあります。社会貢献としてデザイン性の高い建築の施工に精力的に取り組んでいる工務店は我々建築家の強い味方でもあります。
工務店で家を建てる際のデメリットはありますか?
▷ 施工上の都合が組み込まれる可能性がある
施工業者が設計を行いますので、施工性を重視した設計になる可能性があります。施工業者としては、施工が容易で手間が少ない工法・材料を優先して使いたいですし、新たなものを提案するよりいつもの仕様やいつも使い慣れた材料の方が施工上簡単で安心です。また、関連業者の材料や取扱メーカーの商品を優先的に使いたいはずです。フランチャイズの家では、予め使う建材が決められています。
施工性を重視すると工業製品・既製品が多用されがちになります。
工務店との家づくりはどのような人に向いていますか?
先述したように、工務店にはそれぞれ特徴がありますので、そのスタイルに共感できるのであれば門をたたいてみるのもいいでしょう。ただし、設計力も施工技術もピンからキリまで様々なので、信頼できるアドバイザーに工務店を査定してもらうのがいいかもしれません。